「怒る」と言って変身するようじゃ、まだまだ甘い
「イジメのトラウマから逃げ出す方法は、いじめた相手に対して怒りを持つことである」と何かで読みました。ソースは失念しましたが。「自分が落ち度があったからイジメられた」と自分を責めたり、「相手だって、イジメざるを得ない事情があった」と相手に同情するのは、絶対ダメ。「イジメじゃなくていじり。無視されるよりはマシ。」もちろんアウト。とにかく、「いじめた側が100%悪い。自分には何の落ち度もない。いじめやがって、マジゆるさねぇ」と信じることが、トラウマから抜け出す第一歩だそうです。
などと書いてみて、改めて我が身を振り返ってみました。ところがイジメられた経験はあれども、相手に対する怒りなんてこれっぽちも無い。
確かに、自分が太っていた事実はトラウマだったりします。少なくとも、30㎏痩せようというモチベーションになる程度には。だけど、そのトラウマがどのように形成されてきたのか、思い出そうとするけれどまったく思い出せない。自分に対してデブと言った相手は、なんとなく覚えがあります。にも関わらず、顔や名前を思い出しても、全くなんとも思わない。怒るとか、それ以前の問題です。
それどころか、「果たして自分はイジメられっ子だったのだろうか?」などと自問自答する始末。考えれば考えるほど、「イジメられっ子としての自分」が揺らいでいきます。
そしてイジメ関連でもう一つ。
ま、基本的にいじめはなくならん。学校だけじゃなく、会社でもいじめはある。そもそも、人間だけじゃのうて、動物だって群れの中でいじめとるわ。生き物である限り、生きていくための本能として仲間を蹴落とすもんじゃけぇの。だから、いじめは無理矢理なくそうとするんやのうて、必ず起こる事として正面から向き合えばええと思うがどうじゃ。
竹原慎二のボコボコ相談室 サラリーマンの悩みへ Round.27 [月刊チャージャー]
酷く共感しました。イジメの対策は、イジメを根絶するよりも、絶対おこるという前提でじゃあどうするか、を考えるべきだと思います。
本日のレビュー 「シリアル・マム」
ボルチモアに住む主婦ベヴァリーは歯科医の夫と二人の子供を持つ、よき妻・よき母親である。彼女は一家の平和を乱す者は誰であっても容赦はしない。ホラー映画好きな息子のことを悪く言った教師をひき殺す・娘をフッて他の子に乗り換えた男の子を火かき棒で串刺し・ビデオを巻き戻さないで返す老婦人を撲殺などなど、次々と「ルールを守らないヤツら」に制裁を加えてゆく。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%9E
その筋(どの筋?)で有名な、ジョン・ウォーターズの作品。映画の内容うんぬんよりも、どうしてこの映画を一家そろってみた覚えがあるのだろうか、甚だ疑問です。後日、ヘアスプレー(2007年度版)を見た時、作者同じだとしてぶったまげました。