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市井の荒波にもられるアラサーが、無駄に本心をさらけ出します

やはり本物は違った

 先日電車に乗ったおり、たまたま横に座った女性がとても印象に残ったので、思わずネタにしてしまう。
 ぱっと見「女子」より「女史」が似合いそうでした。服装も暗色(というより黒)で統一して、キツメの雰囲気。席に座ると、落ち着きを感じさせる動きで、カバンから本を取出しました。カバーが見えました。銀魂でした。その瞬間、確信しました。あ、こいつ腐だと。
 そもそも初見から匂いはありました。本を読む姿を見た瞬間、確信に変わりました。だって読み方が明らかに一般人と違うんです。背筋を伸ばし、わざわざ目の高さまで本を持ち上げて、まっすぐ本を見つめている。読み方も違いました。急いでがっつかず、ゆっくりと丁寧に、頁をめくっていく。そこまで真剣に銀魂読むやつなんざ、腐ぐらいのもんだろうと。
 ところが、ですね。ただ、本を読んでいるだけなのに、ですよ。その腐に、目を奪われてしまいました。ルックスがどうとかファッションがどうとか、そういう次元じゃない。敷いて言えば背筋がまっすぐで、姿勢は惚れ惚れするほどでしたが。
 だって、電車の中です。他に人が大勢います。幾ら天下のジャンプコミックスと言えども、うら若き女性が読むようなもんじゃない。僕みたいなのが側にいて、こうやっていらん事を考えかねない。第一、顔の高さで支えていると手が疲れてくる。
 などというこちらの妄想には(当然ですが)関係なく、何一つ悪びれず、堂々と、銀魂を読んでいる。見られるのを恐れず、むしろ、むしろ周囲に見せつけるように。ある意味、気品すら感じさせます。
 あぁ、なるほど。これが「本物」なのか。「本物」とは、ここまで美しいものなのか。
 別段フラグが立ったわけでもなく。30分にも満たない間、隣に座っただけにも拘らず、なんというか、非常に印象的な人でした。やっぱ、隣の人にギャルゲーやってるところをマジマジ見られて露骨に嫌な顔するようじゃまだまだだなー。

本日のレビュー「ソラリスの陽のもとに」


 タルコフスキー版見たくて、近所のTSUTAYA行ったら無かったので、先に原作を読んでみた。ソダーバーグ版とか、サイレントランニングとか、キン・ザ・ザとか置いてるのに、何でピンポイントでないかなと。
 とりあえず、ソラリスにガチで俺の嫁宣言するような2次オタ連れてったらどうなるのか、大変気になりました。